三木祖霊社とは、岐阜県高山市にある三木国綱(三木三沢)を祀る祖霊舎で、臥龍桜の近くに鎮座しています。
三木国綱は水無神社の神官にして山下城主でしたが、天正13年(1585年)に飛騨に侵攻した金森長近に対抗して「三沢の乱」を起こし討死しました。
三木国綱は桜の木の根元に葬られ、墓として五輪塔が立てられましたが、その後、大幢寺の和尚が三木国綱の子孫とともに祖霊舎を営んだのがこれにあたります。
三木祖霊舎のアクセス
三木祖霊舎は、岐阜県高山市一之宮町275-1の臥龍公園内にあります。
公共交通機関でアクセスする場合、JR飛騨一ノ宮駅で降りて北に徒歩1分です。
マイカーやレンタカーの場合、中部縦貫道高山ICで降りて約20分です。
付近に無料の駐車場があります。
三木祖霊社のいわれ
三木祖霊社のいわれについて、現地の案内板には次のとおり書かれています。
市指定文化財(建造物)
三木祖霊社
三木三澤は、山下城の城主で大幢寺中興の開基でもあったが、天正十三年(一五八五)八月、金森長近と戦って討死にした。大幢寺では三木三澤の霊を弔うため大桜の下に葬り、墓(五輪塔)を建てた。
その後、弘化四年(一八四七)に大幢寺祖胆和尚は郷土史家の桐山力所らと相談し、三木三澤の子孫三木七郎右衛門と共に、その墓の傍らに祖霊社を建てた。今でも毎年、祖霊社の前で三木祭が挙行されている。
平成三年九月の十九号台風によって、祖霊社の覆屋が倒木により被害を受けたため、園内の現在地に移築、修復された。
平成十一年一月二十八日指定
高山市教育委員会