石川県金沢市の尾山神社は、戦国大名として知られ加賀藩初代藩主でもある前田利家とその妻のまつを祀った神社です。明治時代に旧藩士らの尽力で創建され、神門は和風・中国風・洋風が混合された独特な様式で、最上階にギヤマン(色ガラス)がはめこまれており、かつては灯台としての役目を担っていたといいます。神社の周辺にはひがし茶屋街や金沢城址などの観光スポットも多くあります。
尾山神社のアクセス方法と駐車場
尾山神社は金沢市の市街地にあるため、アクセスは比較的容易です。
公共交通機関を使う場合は、JR北陸新幹線・北陸本線・IRいしかわ鉄道線の金沢駅から周遊バスに30分ほど乗って、南町・尾山神社バス停で降りて徒歩3分となっています。
マイカーやレンタカーの場合は、北陸自動車道の金沢東インターから20分、金沢西インターから30分ほどです。
また、境内の裏のほうに参詣者用の無料駐車場があります。
ギヤマンを嵌めた尾山神社の特徴的な神門について
尾山神社は創建年代が明治6年(1873)と新しく、神門にもギヤマン(ガラス)をはめ込むなど特徴的な建築様式がみられます。これについて現地の案内板には次のような解説文が記載されています。
国指定重要文化財
種別 有形文化財 建造物
指定 昭和二十五年八月二十九日尾山神社神門神社として明治六年(一八七三)に創建され、神門はその正門として明治八年(一八七五)に建築されました。
当時前例のない和漢洋折衷のこの神門は、強いて伝統を踏襲せず、堅固をめざした、と言われます。
初層の三連アーチの骨組は、日本建築の技法で組まれた完全な木造で、外側の石積みには加賀藩を象徴する戸室石が用いられています。三層目は四方に四色のギヤマンが嵌められ、かつてはここに灯をともして金石近海を通る船に灯台の役目をしていました。
屋根頂部の避雷針は、現存する日本最古のものとされています。金沢市
Oyama Jinja Shrine Gate
National Important Cultural Properties
Oyama Jinja Shrine, established in 1873, is dedicated to the first lord of the Kaga Domain, Maeda Toshiie. The front gate was built in 1875 and blends together Japanese, Chinese, and western styles of architecture. It was the first shrine gate to feature such a design. It breaks away from traditional design paradigms and instead aims for a strong and firm image.
The gate’s first story comprises three broad arches, the skeletons of which were built entirely of wood using Japanese architectural techniques. The outer stone facade is made of tomuro-stone, a type of stone characteristic to construction in the Kaga Domain. The third story features glass panels in four colors on all four sides.
Historically, the third story interior could be lit to turn the gate into a lighthouse to guide ships sailing in the sea near Kanaiwa.
The lightning rod installed on its roof is the oldest surviving in Japan.