長野県飯田市座光寺の麻績(おみ)神社は、全国ここだけという半八重シダレザクラの舞台桜、旧座光寺麻績学校の大石垣を望む高台に位置しています。長野市の善光寺に一光三尊阿弥陀如来が納まる以前に本尊が祀られていたという元善光寺からも近く、観光の際にはあわせて訪れるのも容易です。毎年の春祭りには江戸時代から続く獅子舞が奉納されます。
麻績神社のアクセスと駐車場
麻績神社は住所でいえば長野県飯田市座光寺、元善光寺の西側200メートル先の山中に位置しており、元善光寺の観光とあわせて訪れるに最適です。
元善光寺は開基の本田善光が難波に打ち捨てられていた一光三尊阿弥陀如来を故郷の麻績里に持ち帰って最初に祀った場所とされており、その後霊告により現在の長野市の善光寺へと本尊が移されました。
このような位置関係から元善光寺をいったん訪れて、その後徒歩で向かうことができますが、最初からマイカーやレンタカーで行くのであれば、最寄りの中央自動車道の飯田インターチェンジから20分ほどとなります。
境内に入る手前に座光寺公民館がありますので、ここを目指して進むと駐車場もあります。
公民館からは旧座光寺麻績学校の大石垣の石段を登り、花弁の数が花ごとに異なる全国ここだけの珍しい変異の半八重シダレザクラ「舞台桜」を左手に見て、さらに奥へと参道を進んだ先にあります。
麻績神社の由緒
麻績神社は天正年間(1573~1593年)よりも前に創建されたと伝えられています。
元は八幡社および大宮諏訪社とよばれていましたが、座光寺村名主で国学者の北原稲雄の働きかけで、明治時代から古来の「麻績」の名を用いるようになり現在に至っています。
春の例祭日には江戸時代の文化8年(1811)から続く獅子舞が奉納されます。