調神社(つきじんじゃ)は、埼玉県さいたま市浦和区にある神社で、古代の崇神天皇の時代に創建ました。かつて伊勢神宮への貢物を納める倉があり、貢物を運び出すのに鳥居が邪魔になるので取り払うようにと倭姫宮が命じたという伝説があり、それ以来は境内と外界を分けるシンボルである鳥居を建てない風習が生まれたといいます。また社名をツキと呼ばせることから月に住むとされるウサギにも縁があり、境内には狛犬のかわりに狛兎が至るところに見られる珍しい神社です。
調神社のアクセス方法と駐車場
調神社は浦和駅に近い市街地にあり、徒歩でアクセスする場合には、JR浦和駅から10分程度で到着できます。
マイカーまたはレンタカーの場合には、首都高速大宮線の浦和南インターチェンジまたは東京外環自動車道の外環浦和インターチェンジから10分ほどとなります。
駐車場は境内外周の細い路地の先に境内につながる進入路がありますので、境内に直接駐車するかたちとなります。通常は警備員がいますので、その指示にしたがって駐車します。満車の場合はほかにも周辺にコイン式の有料駐車場があります。
調神社の七不思議とは
調神社には七不思議があるといわれています。
ひとつには先に紹介した「鳥居が無いこと」であり、鳥居のかわりにしめ縄が飾られています。
ほかにも「松が無いこと」、「御手洗池の魚が片目になること」、「兎が神使であること」、「日蓮聖人駒つなぎのケヤキがあること」、「蝿がいないこと」、「蚊がいないこと」が挙げられています。
調神社の御朱印
調神社の御朱印は境内の社務所でいただくことができます。幣帛をもったウサギが背中を向けているデザインの御朱印は人気があり、初穂料は500円となっています。基本的に御朱印帳を持ち込むかたちとなり、書き置きの紙のみの配布はしていません。
調神社のオリジナルの御朱印帳は初穂料2000円で、御朱印と同じくワンポイントでウサギがあしらわれています。
調神社の歴史由緒
調神社については社頭の案内板に次のとおり記載されています。
由緒 略記
当社は天照大御神豊宇気姫命素戔嗚命の三柱を祭神とする延喜式内の古社にして古より 朝廷及び武門の崇敬篤く調宮縁起によれば第九代開化天皇乙酉三月所祭奉幣の社として創建され第十代崇神天皇の勒命により神宮祭主倭姫宮が参向此の清らかな地を選び神宮に献る調物を納める御倉を建てられ武蔵野の初穗米調集納蒼運搬所と定めらる倭姫宮の御伝により御倉より調物斉清の為め当社に搬入する妨げとなる為鳥居門を取払はれたる事が起因となり現今に到る