ログハウス物件を買うときの注意

ログハウス 不動産

ログハウスは自然との一体感が味わえるまたとない建築であり、日本独自の在来工法による建築とは違った魅力があります。
茨城県内でもキットを購入してログハウスをセルフビルドで建築する人は多く、場合によっては建売でログハウス物件を分譲していることもありますが、こうした物件を買いたいのであれば、いくつか注意しておきたいことがあります。

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セルフビルドならキットの種類や品質に注意を

宅地をすでに所有している人がログハウスを自前で建築する場合には、まずは業者からセルフビルド用のキットを購入するのが近道です。

このキットのなかには柱や天井板、野地板、床板、ログパネルなどのさまざまな建材が入っていますので、一式購入すればあとは工具をそろえるだけでログハウスの建築が可能です。

ただし、キットの建材にもフィンランドやカナダなどの外国産のものと、純然たる国内産のものとがありますし、パイン材やシダー材など樹木の種類も異なることがあります。

こうした違いは外観の風合いや加工のしやすさにも影響を与えますので、価格だけにとらわれず、総合的な観点からキットを選ぶことが必要です。

建売分譲と新築工事の請負には大きな違いが

ログハウスを新規で購入する場合、セルフビルドでなければ建売分譲と新築工事の請負のどちらかの契約形態となります。

建売分譲の場合、建物とその敷地である土地はセットになっているため、いちいち土地を探さずに済みますし、セットのために土地と建物を別々に購入するよりも安上がりな場合が多いといえます。

しかし、建売分譲はすでに土地の上に新築されている建物を購入することになるため、自由にプランを選択することができないほか、分譲地の管理費や負担金など、建物以外のコストが毎年かかってしまうおそれがあります。

新築の請負工事の場合、土地と建物のいずれも本人が自由に選択できますし、間取りや設備などの詳細にわたってあらかじめ指示することができるため、理想のログハウスを手に入れることができる確率は建売の場合よりも高いといえるでしょう。

そのかわりに購入費用は高くなってしまうのがふつうですし、建物をこれから建てるので手にするまでには時間がかかります。
また、請負工事をする工務店の力量によっては、期待していたものとは異なる仕上がりになってしまうこともあり得るため、その点ではすでにできあがっている建物を直に見ることができる建売のほうがよいこともあります。

ここで建売分譲と新築請負の差をまとめてみます。

建売分譲

すでにできあがっている建物を直に見ることができる
いちいち土地を探さずに済む
土地と建物がセットのため購入費用が安上がりな場合が多い
すでにできあがっているので自由にプランを選択することができない
分譲地の管理費や負担金などの建物以外のコストが毎年かかってしまうおそれがある

新築請負

土地と建物のいずれも本人が自由に選択できる
間取りや設備などの詳細にわたってあらかじめ指示することができる
建売分譲よりも購入費用が高くなってしまう
建物をこれから建てるので入手までの時間がかかる
工務店の力量によっては期待とは異なる仕上がりになるおそれがある

ログハウスは完成後のメンテナンスも必要

ログハウスログハウスは一般の住宅とは異なり、かならず新築後のメンテナンスが必要になってきます。

ログハウスはごく簡単にいえば丸太を積み重ねて壁面をつくる工法が基本ですので、新築から数年の間は建材の丸太が収縮と膨張を繰り返し、乾燥とともにおさまります。

そのため、建物を支える壁の位置が当初よりもしだいに下がる現象、いわゆる「セトリング」が起きるため、場合によっては窓やドアの建付けが悪くなることがありますし、そのほかにも柱の位置を調整するためにあらかじめ設置されているナットをゆるめる作業も必要です。

いずれにしても、新築のときの請負業者などとはその後も連絡がとれるようにしておき、いつでもアフターフォローの一環としてのメンテナンスを受けられるようにすることが鍵となります。
逆にいえば、専門知識に乏しい全国チェーンの安売り店でキットを購入してセルフビルドした場合や、田舎のために近場に専門業者がいない場合など、すぐにメンテナンスを依頼できる業者の心当たりがない場合にはかなり厳しい局面に立たされてしまうおそれがあります。

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