セカンドハウスを購入する場合には、かならず現地の内見を済ませてから契約をするのが無難です。
もっとも、現在の自宅から距離がある場合には、拠点となる宿泊・休憩施設も確保しておくことが重要です。
内見をしないと思わぬ災難に
セカンドハウスを購入する場合、一般には不動産売買のポータルサイトに掲載されている情報をインターネットから閲覧し、候補を絞り込むことになりますが、ネット情報だけを鵜呑みにしてしまうと、思わぬ災難に巻き込まれてしまうことがあります。
各サイト上には大まかな物件の場所・面積・築年数・アクセス・設備・売却価格・写真などの情報が掲載されていますが、それが物件情報のすべてとは限りません。
たとえば、分譲地内にある建物の場合には、しばしば年間数万円程度の管理費の負担が発生しますが、買主の負担感を少なくしたい不動産会社や売主の思惑によって、こうした肝心な情報が掲載されていないことがあります。
また、国道50号をはじめとした幹線道路や、成田空港・航空自衛隊百里基地などの空港に近い分譲地の場合には、生活に支障があるほどの騒音に悩まされるおそれがあるほか、管理が不十分な分譲地では空き地となっている区画へのごみの不法投棄や雑草の繁茂が問題となっています。
こうしたこまかな事柄はネット情報だけではわからないことが多く、やはり自分で現地を訪れた上でしっかりとチェックする必要があるといえるでしょう。
現地調査をするなら拠点づくりを
気に入った物件がネット上の不動産情報サイトで見つかった場合、取り扱いをしている不動産会社にメールや電話で連絡をとり、日程を決めた上で内見を申し込みます。
当日は不動産会社のスタッフが営業車で最寄りの駅などに迎えにきてくれることもありますし、不動産会社の事務所または現地集合ということもあります。
これも不動産会社しだいですが、スタッフが内見に付き添い案内をしてくれることもあれば、逆に鍵だけを渡されて、あとは本人が現地に行って自由に内見してよいというスタイルのこともあります。
内見では建物の外観だけではなく、実際に建物内部に入って内装や間取り、日照、キッチンやバスルームなどの設備の状態、経年劣化の度合いなどをチェックすることができます。
しかし、移動の時間を除いた内見に要する時間は、通常は長くても1件あたりせいぜい30分程度ですし、実際に見たところあまり興味が湧かない物件であれば5分ということさえ珍しくはありません。
こうした短時間で物件のメリット・デメリットを詳細に把握することは難しく、何度か現地に通うことがやはり必要です。
特に田舎の分譲地では夜間と昼間とでは周囲の環境が大きく異なることがあります。
たとえば、幹線道路沿いの分譲地の場合、夜間は暴走族が発生したり、ダンプカーがひっきりなしに通行するなどして、昼間よりもむしろ体感的にうるささが増すことも珍しくはありません。
騒音の発生源は道路ばかりとも限らず、昼間は仕事や学校で出払っていた家族が戻った夜間、とたんに隣家がうるさくなるケースもあり得ます。
これらは昼間の短時間の内見ではいずれも把握が難しく、時間帯や日にちを変えて再訪することでようやくわかるものです。
したがって、後悔のない不動産選びをするためにも、現地調査の拠点となるような宿泊・休憩施設をあらかじめ確保しておくことが望ましいといえます。
茨城のセカンドハウス選びにネットカフェを活用する
ホテル・旅館の宿泊料金の水準
茨城県内でも格安の別荘建築が多い鉾田市・鹿嶋市・稲敷市の周辺にはいくつかのホテルや旅館があり、現地調査にあたってこうしたホテルや旅館を滞在拠点とすることは当然に考えられます。
次の表は鉾田市・鹿嶋市・稲敷市エリアのホテルや旅館を取り上げたものですが、平日成人1人1泊のスタンダードなプランの宿泊料金を見ると、都心ほどではないものの、滞在費用は意外と無視できない出費となることがわかります。
名称 | 場所 | 価格帯 |
---|---|---|
ホテルさわや | 茨城県鉾田市鉾田1583-2 | 6,600円~ |
HOTEL R9 The Yard 阿見 | 茨城県稲敷郡阿見町よしわら6-2-1 | 6,200円~ |
ホテルルートイン神栖 | 茨城県神栖市知手3106-15 | 8,400円~ |
鹿島セントラルホテル | 茨城県神栖市大野原4-7-11 | 6,000円~ |
便利なネットカフェ
こうしたことから、できるだけ予算を切り詰めて現地調査をするためには、国道沿いにあるネットカフェを滞在拠点とするのが有効です。
鹿嶋市であれば次のようなネットカフェがみられます。
名称 | 場所 | 価格帯 |
---|---|---|
快活クラブ124号鹿嶋店 | 茨城県鹿嶋市鉢形971 | ナイト8時間パック PM8:00~AM4:00の入店から8時間:1,800円 |
このネットカフェには飲み放題カフェ(ドリンクバー)や無料無料トースト、女性専用フロア、無料シャワーなどがそろっています。
ちょっとした休憩であればリクライニングシート、がっつり睡眠をとりたい場合にはフルフラットシートのあるブースが便利です。
価格的にもかなり手頃で、東関東自動車道、国道124号のどちらもアクセス手段として使うことができますので、現地調査にはもってこいです。