藤森神社は、京都市の深草にある神社で、勝負の神として知られます。勝負は菖蒲に音が通じることから、5月5日の菖蒲の節句の発祥地でもあります。毎年この日に行われる藤森祭では勇壮な駈馬神事などが奉納されています。
藤森神社のアクセスと駐車場
藤森神社は、京都市伏見区深草鳥居崎町609に鎮座しています。
境内拝観は無料ですが、紫陽花苑に入苑する場合は300円となっています。ただし、毎年6月上旬から7月上旬までの開園です。
藤森神社へのアクセスは、公共交通機関であれば京阪電車「墨染駅」またはJR奈良線「藤森駅」から徒歩約5分です。
マイカーの場合は、名神高速道路「京都南IC」から約10分です。
藤森神社の正面鳥居を入ると、境内には有料駐車場があります。
駐車場は8:00から20:00までは入庫後20分まで無料、以降60分ごとに200円かかります。
ただし、20:00から8:00までは、60分ごとに100円です。
最大料金は24時間500円となっています。
藤森神社の由来
藤森神社の由来について、境内の案内の標柱に次のように書かれています。
藤森神社
当社は平安遷都以前から、この深草の里に創建された古い神社です。
神功皇后ゆかりの御旗と兵具を埋め神祀りをされたのが起こりと伝えられ、今も境内の旗塚(埋納した場所)には、イチイガシの木(通称いちのきさん)がお祀りされています。古くから皇室や公家、武家等からも信仰をあつめる深草一帯の産土神です。
当社は「素盞鳴尊」をはじめ多くの武神をお祀りすることから、勝運の神様として信仰篤く、勝負は尚武・菖蒲に通ずることから”菖蒲の節句”発祥の地と云われています。毎年五月五日におこなわれる藤森祭は名高く、代々の天皇、上皇もしばしば訪れたほどです。
また、日本最初の正史を作られた(『日本書紀』の編者)「舎人親王」をお祀りすることから学問の神様としても有名で、平安京の南の守護社であり藤森祭の祭礼 (端午節)から馬を守護する神様としても広く知られています。
正徳二年(一七一二)に中御門天皇より賜った本殿は、切妻桧皮葺で宮中内侍所(賢所)であった建物で、現存する賢所としては最も古いものと云われています。本殿裏の八幡宮社 と大将軍社は、室町時代の永享十年(一四三八)に建てられた建物で、国の重要文化財に指定されています。
洛南保勝会