源融と虎姫の悲恋伝説をもつ歌枕の地・文知摺観音

文知摺観音・普門院 観光

福島県福島市にある文知摺観音普門院は、都から赴任してきた源融と地元長者の娘・虎女との恋物語の伝説が残る場所で、境内の文知摺石は歌枕のひとつとして知られ、松尾芭蕉、正岡子規などの文人墨客も多く訪れています。日本最北端の多宝塔は福島県の重要文化財にも指定されています。

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文知摺観音普門院へのアクセス方法と駐車場

住所 福島県福島市山口字文知摺70
電話番号 024-535-1471

文知摺観音普門院へ車でアクセスする場合、東北自動車道福島西インターまたは東北自動車道福島飯坂インターで降りて20分から25分程度です。境内に入る手前に無料駐車場があります

公共交通機関を使う場合ですと、JR東北本線奥羽本線・東北新幹線・山形新幹線、阿武隈急行線、福島交通飯坂線の福島駅で降りて、そこからはタクシーで約15分から20分ほどとなります。
駅からのバスは福島交通「宮下町経由掛田」または「月舘経由川俣」行きに乗り、「もちずり」バス停で下車して徒歩5分です。

文知摺観音普門院の営業時間と料金

文知摺観音普門院は9時から17時、冬季のみ16時まで受け付けています。
年中無休ですが正月三が日は資料館のみ休館しています。
料金は境内無料、資料館は有料で大人200円、小中学生100円、未就学児無料となっています。

文知摺観音普門院の歴史・由緒

文知摺観音普門院の歴史や由緒については、境内に次のような案内があります。

福島市指定史跡および名勝
文知摺觀音

この地は信達三十三観音二番札所としての霊地であり、また文知摺石をめぐる伝説の地としても古くから市民に親しまれてきた所であります。
この信仰と伝説とが中核となって、この地には長い歳月にわたり堂塔が建立され多くの碑が配置されてきました。そのなかには甲剛の碑のように由緒がつまびらかでないものもありますが、文永四(一二六七)年の文字が刻まれている鎌倉期の板碑や元禄九(一六九六)年に、福島城主堀田正虎が文知摺石を顕彰した碑、また信達の俳人たちが京都の俳人丈左房を迎えて建てた松尾芭蕉の句碑などは史実が明らかで、しかも当地の文化や歴史を跡づける価値の高いものであります。
さらにこれらの堂塔建碑の配置が静寂な自然の中にとけこみ、新緑に映える多宝塔、紅葉の樹下に苔むす文知摺石など、市民が遠い伝説のゆかりや民間信仰が生みなした民俗遺跡をしのびながら遊歩するのにたる風致をそなえております。かつて都人たちが歌枕として詠じ芭蕉が奥のほそ道の行脚に立ち寄り、文人正岡子規や墨客小川芋銭が足を運んだこの地は、市民の憩いの地として長く保存されるのにふさわしい史跡および名勝であります。

昭和三十八年十二月十三日指定
福島市教育委員会

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