京都市伏見区の御香宮神社は、「日本第一安産守護之大神」として古くから崇敬されており、香りの良い湧水として社名の由来になった境内の「御香水」は環境省「名水百選」にもエントリーしています。極彩色の社殿は国重要文化財に指定され、10月の伏見祭では嘉例な花傘が町を練り歩きます。
御香宮神社へのアクセス方法と駐車場
住所:京都市伏見区御香宮門前町174
電話番号:075-611-0559
御香宮神社の周辺には鉄道の駅が集まっており、公共交通機関でのアクセスは良好です。京阪電気鉄道京阪本線の伏見桃山駅、近鉄京都線の桃山御陵前駅、JR奈良線の桃山駅から、それぞれ徒歩で3分から5分程度で到着できます。
マイカーまたはレンタカーで御香宮神社を訪れる場合は、第二京阪道路の伏見インターチェンジで降りて国道24号を南下し、道路標識にしたがって5分ほど走れば到着します。境内に有料駐車場があり、出入り口のゲートは国道24号沿いです。ただし、最初の20分間は無料ですので、参拝するだけなら十分に無料時間で間に合います。
御香宮神社の拝観料や営業時間
御香宮神社の拝観料は基本的には無料で、自由に参拝できますが、古田織部の一番弟子で遠州流茶道の祖として知られる小堀遠州が作庭したという「石庭」については、拝観料が大人200円・学生150円となっています。また、この「石庭」の拝観時間は、午前9時から午後4時までです。
御香宮神社の見どころ
御香宮神社には数々の見どころがありますが、「御香水」は伏見の七名水の一つで、徳川頼宣・徳川義直がこの水を産湯として使われたといういわれのある名水であり、本殿左手にあります。「本殿」は慶長10年(1605)、徳川家康の命により京都所司代坂倉勝重を普請奉行として建立された極彩色のもので国重要文化財です。その手前の「拝殿」は寛永2年(1625)に紀州徳川家初代藩主徳川頼宣が寄進した入母屋造の割拝殿形式のものです。境内正面の「表門」は元和8年(1622)に水戸藩初代藩主徳川頼房が伏見城の大手門を拝領して寄進したものです。
御香宮神社のあらまし
御香宮神社の歴史について、現地の案内板には次のように書かれています。
御香宮神社
御祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇など九柱を祀る。
社伝によれば、貞観四年(八六二)境内から清泉が湧き出て、その香気が漂い、その水を飲むとたちまち病が癒えたので、「御香宮」を賜った。
以後、伏見の産土神として人々の信仰を集めたが、度々の兵乱や天災により荒廃した。文禄年間(一五九二~九六) 豊臣秀吉は、当社を伏見城内に移し、鬼門の守護神としたが、慶長十年(一六〇五)徳川家康により旧地である当地に戻され、現在の本殿(重要文化財)が建立された。表門(重要文化財)は、旧伏見城の大手門と伝えられている。
宝物として、秀吉の寄進した金熨斗付太刀(重要文化財)を蔵する。境内には、伏見義民文殊九助らの顕彰碑がある。
毎年、十月の神幸祭は、伏見祭・花傘祭とも呼ばれ、神輿や花傘、獅子などが出て、盛大に行われる。
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