京都府京都市の松尾大社は、平安京の西の守護神として東の賀茂神社とともに崇められた由緒ある神社です。渡来人の秦氏ともつながりが深く、もとは松尾山の磐座で祭祀されていた神を秦氏が勧請して社殿をつくったと伝えられます。酒の神でもあり、境内にはお酒の資料館がオープンしているほか、丹波杜氏の出稼ぎ禁止を解くように藩主に直訴した市原清兵衛の石碑もあります。
松尾大社のアクセス方法と駐車場
松尾大社に公共交通機関でアクセスする場合は、阪急電車嵐山線「松尾大社駅」で下車して徒歩3分、または市バス・京都バス「松尾大社前バス停」で下車して徒歩3分と、かなり便利な立地となっています。
マイカーやレンタカーなどの車でのアクセスであれば、京都縦貫自動車道の「沓掛インターチェンジ」または「大野原インターチェンジ」から20分程度です。ともに一方後の出入りしかできないハーフインターです。
松尾大社境内には無料で利用できる駐車場があり、観光バスなどの大型車も出入り可能です。
松尾大社お酒の資料館とは
松尾大社お酒の資料館は、「日本第一醸造神」ともよばれた酒の神である松尾大社の境内にあり、日本酒ができるまでの行程をパネルなどでわかりやすく紹介したり、古来から伝わる酒造用具や手法等を展示している資料館です。
松尾大社の楼門の手前にあり、いつでも年中無休で無料では入れます。
松尾大社の由緒
松尾大社の由来については、社頭に次のような案内が記されています。
松尾大社
大山咋神と市杵島姫命の二神を祀る。大宝元年(七〇一)に秦忌寸寸都理が、松尾山大杉谷の座の神霊を勧請し、秦氏の氏神として当地に社殿を建立したのが起こりと伝えられる。平安建都後は王城鎮護の神として、また中世以降は酒造の神として人々の信仰を集めている。
本殿(重要文化財)は、「松尾造(両流造)」と呼ばれる珍しい建築で、天文十一年(一五四二)に改築されたものである。宝物館には、等身大の男 神坐像二体、女神坐像一体(ともに重要文化財) が安置されている。
また、境内の「亀の井」の水を醸造のときに混ぜると酒が腐らないと伝えられる。
毎年四月の松尾祭には、境内に山吹が咲き乱れ、桂川で神輿の船渡御が行われる。また、七月には御田祭 (市無形文化財)が行われるなど、多くの人々でにぎわう。
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