岐阜県高山市の「高山陣屋」は、江戸時代の飛騨を統治していた幕府の役所です。ここには飛騨代官、時期によっては飛騨郡代が置かれていました。現存する唯一の幕府陣屋として貴重なため、国史跡に指定されています。
大広間、役宅、吟味所、御蔵(米蔵)などの建物が復元され、江戸時代の資料が展示されています。なかには大規模な百姓一揆である「大原騒動」の首謀者で、当時わずか18歳だった本郷村善九郎が妻に宛てた遺書もあります。
高山陣屋のアクセス方法と駐車場
高山陣屋は高山市の市街地にありますが、JR高山本線の高山駅(高山濃飛バスセンターに隣接)とはやや離れています。
徒歩の場合は、高山駅乗鞍口(東口)または高山濃飛バスセンターから約15分です。
バスの場合は、高山濃飛バスセンターからまちなみバス(左回り)乗車、「高山陣屋前」バス停で下車します。所要時間は約8分です。
マイカーまたはレンタカーなど車で高山へアクセスする場合、東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジからそのまま中部縦貫自動車道の高山インターチェンジまで走ると終点になりますので、ここから市街地まで一般道を南下します。
飛騨清見インターチェンジからの道のりは車でおよそ25分となります。
なお、高山陣屋には専用駐車場がありませんので、宮川の橋を渡った先にある有料の市営神明駐車場などを利用します。
神明駐車場の駐車料金は、8時から20時までは30分までごと150円、20時から8時までは1時間までごと50円です。
高山陣屋の営業時間
住所 高山市八軒町1-5
電話番号 0577-32-0643
高山陣屋の利用料金は、個人は大人440円、高校生以下無料です。団体料金は30人以上で、大人390円となっています。
営業時間は、3月から10月までは原則午前8時45分から午後5時まで、冬の11月から2月は、午前8時45分から午後4時30分まで、8月のみ閉門が午後6時まで延長されます。
休日は12月29日・12月31日・1月1日の年末年始です。
高山陣屋前の陣屋前朝市
高山市街地の2か所で毎朝開かれている朝市のひとつが「陣屋前朝市」です。
江戸時代に高山別院照蓮寺の境内開かれていた桑市が場所や内容を変えて現在のような高山陣屋前の朝市になったといわれています。
4月から10月までは午前7時から正午、1月から3月までは午前8時から正午まで行われ、年中無休です。
販売されている商品には野菜や果物、餅、花などがあります。