愛知県安城市にある安城神社は、靖国神社から分霊を受けて戦前に創始された神社です。この安城神社の隣には安城七夕神社も創建され、全国でも珍しい「七夕」と名のつく神社として、商売繁盛、開運、縁結びのご利益で親しまれています。
安城神社のアクセス方法と駐車場
安城神社は市役所の隣にあり、JR東海道本線安城駅から徒歩で15分ほどです。
マイカーの場合は伊勢湾岸自動車道豊田南インターから20分です。
境内の裏手に無料駐車場があります。
安城神社・安城七夕神社の由来
安城神社は、昭和5年(1930)に安城町在郷軍人分会により招魂社の創建が決まり、昭和13年(1938)、靖国神社から安城出身者の分霊を勧請して南明治八幡社境内に護国神社を創建したのが由来です。現在地に遷座したのは昭和17年(1942)のことです。
境内社である七夕神社は、猿田彦大神と天宇受売命を祀る神社で、昭和35年(1960)に鎮座したものです。その前の昭和32年(1957)、仙台の「七夕まつり」に着想を得て、商店会を挙げての観光行事として「安城七夕まつり」がはじめて開催されましたが、その拠り所として誕生したものです。
安城市内では「全国で唯一の七夕神社」として紹介されていますが、小郡市の媛社(ひめこそ)神社が「七夕神社」と呼ばれるほか、大阪の豊国神社境内社の白玉神社に合祀された「七夕神社」、魚沼市の「七夕神社」、南伊豆町の「棚機神社(七夕神社)」など、いくつか類例がないわけではありません。
なお、安城七夕神社境内の石碑には、次のように由来が紹介されています。
七夕神社由来
祭神
猿田彦大神
天宇受売命
祭日
大祭 八月七日
例祭 春秋
御神徳
猿田彦大神は天孫降臨の時天八衢に待ち迎えて啓行をされ天孫を高千穂峯に導かれてから天宇受売命に送られて伊勢の五十鈴の川上に来られここを中心に広く国土を開拓指導された地主の神で皇大神宮がこの地に鎮座されたのは天上からの幽契によると古書に伝えられて居ります。
大神は古来物事のはじめに災害を祓い万事最も善い方へみちびき給うとされ時に地祭方除災除建築移転開業商工業の繁栄豊産開運に御神徳がいやちこであるとともにこの二神は本朝縁結びの神とされています。