珍しい入蜻蛉の社殿をもつ味耜高彦根神を祀る土佐神社

土佐神社 観光

土佐神社は、高知県高知市にある式内社で、味耜高彦根命(あぢすきたかひこねのみこと)を祭り、「しなね様」と呼ばれ信仰されています。戦国の雄・長宗我部元親が築いた社殿は入蜻蛉という珍しい様式です。

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土佐神社の概要

土佐神社は、雄略天皇の時代に創建されたといわれる由緒ある神社で、広大な敷地を有しています。「しなね様」という別名でよばれることもありますが、これは「新稲」の転訛であるという説があります。祭神は味鋤高彦根神で、古く賀茂氏によって祀られていた神であることから、賀茂氏の同族が土佐国造となったことに関連して祀られたものとみられています。現在の社殿は、戦国大名の長宗我部元親が再建したもので、幣殿・拝殿が十字型をした「入蜻蛉」という独特の様式です。

味耜高彦根命(あぢすきたかひこねのみこと)は、大国主命と多紀理毘売命の間に産まれた神で、その神名から耕作に使われる鋤(すき)を神格化したとされ、古代氏族の賀茂氏(鴨氏)が祀っていた神ともいわれています。このため、農業の守護や家内安全などのご利益で信仰されています。

社頭の案内板には、次のように書かれています。

土佐神社
御祭神 味鋤高彦根神(一言主神)
雄略天王(五世紀後半)時代の創建で土佐の総鎮守である。
現在の社殿は元亀元年(一五七〇)に長宗我部元親が再建したものであり、鼓楼、楼門は山内忠義(二代藩主)が建立、再建したものである。
本殿・幣殿・拝殿は明治三十七年(一九〇四)に、鼓楼は昭和九年(一九三四) に、楼門は昭和五十七年(一九八二)に国の重要文化財に指定されている。 大祭である「しなね祭」は、毎年八月二十四、二十五日に行なわれ、多くの参詣人で賑わっている。

土佐神社のアクセス


土佐神社は、高知県高知市一宮しなね2-16ー1にあり、JR土讃線の土佐一宮駅から歩いて15分ほどの距離です。マイカーを利用するのであれば、高知自動車道の高知インターチェンジから10分、楼門の脇を通って境内前まで行くと、舗装された無料の駐車場があります。

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