ロフト付きの建物は空調に注意

ロフト 不動産

一般の住宅は屋根の下に天井を張り、居室と屋根裏の空間とは厳然と区別されているものです。
しかし、最近では天井を張らずに屋根裏の空間を活かしたロフト付きの建物も人気があります。

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ロフトとはなにか?そのメリットは?

ロフトというのは天井を張らずに屋根と直接的に接している屋根裏の空間のことをいいます。
海外の建築物にみられるロフトは同じつくりでもかなり広い空間を指すことがありますが、日本の場合はちょうど中2階に近いような、屋根との感覚が極端に狭い空間となっているのがふつうです。

実は日本の建築基準法には「小屋裏物置等」という規定があり、天井高が1.4メートルを超えず、かつ、床面積が階下の部分の床面積の2分の1以下におさまる部分は階とみなさない決まりになっています。
これが建築物を法律上の2階建てとすることなく、余分なスペースを積極的に活かす工夫として現在のようなロフトが広まった理由になっています。

ロフトが上記の「小屋裏物置等」の条件に該当する限り、課税対象となる法定床面積に含まれないため、固定資産税の税額をふつうの2階建ての建物よりも安上がりにすることができるメリットがあります。

「小屋裏物置等」は文字通りあくまでも余分なスペースを生かした物置に過ぎませんので、本来はベッドなどを置いて生活するような空間ではありませんが、実際のところはこうした空間を好んで生活のなかに採り入れている人もいます。

もちろん収納スペースとしてもすぐれており、ロフトがある分だけタンスや棚などの収納家具を居室部分に置く必要がなくなるため、快適さが増すことはたしかです。

気をつけたいロフトのデメリット

ストーブロフトは通常生活している居室部分よりも高い位置にあるため、使用するにはいちいちはしごで登らなければなりません。
そのためはしごから転落してケガをするおそれがあり、特に高齢者がいる家庭ではバランスを崩して転落すると大ケガのもとになるため、あまり推奨のできないものです。

また、温かい空気は軽いので室内でも上方に向かいやすく、したがって高い位置にあるロフトには熱気がこもりやすいこともデメリットのひとつです。
気温が高い夏場の時期についロフト部分で寝ていたために、気づかないうちに熱射病にかかってしまうこともないとはいえません。
あらかじめ窓を設けておくなり、扇風機を付けておくなり、暑さ対策を忘れないようにしておくことが重要です。

ロフトがあることで建物上部の空間が広くなることは、実は冬場の寒い時期にも影響があります。
ストーブやファンヒーターなどの暖房器具を稼働させたとしても、温かい空気が上空に向かって拡散してしまうため、人が通常生活をしている居室内の低い位置には暖房の熱がなかなか伝わらないことが挙げられます。